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国内最大のカルデラ地形である屈斜路カルデラ、この巨大な火山の火口では頻繁に霧が発生する。それは、湖や森から揮発した水蒸気だったり、遠く海で発生した霧が内陸まで押し寄せてきたり、寒暖の差が大きい地域だからこそおこる現象です。


低く深く立ちこめた霧が森や大地を包んだ日、カルデラの外輪山の尾根に上り見下ろすとそこに広がる雲海の風景、朝陽にうねる雲、カルデラ一帯のみならず時には道東一帯を埋め尽くすほどの壮大かつ幻想的な光景と対峙した時、あなたは言葉を無くす事でしょう。


そして、辺り一帯を埋め尽くした霧は陽が昇ると共に草木を潤し大地に還るのです。

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屈斜路カルデラの外輪山では、様々な形で水が湧いています。崩れた土からしみ出すように湧いていたり、地表から吹き出すように湧いていたり、その水源は霧であったり、雨であったり、雪であったり、それらがカルデラに吸収され、大地というフィルターを通して清らかな水として湧き出すのです。

やがてこの水はこの地の生活の水として作物を育み、家畜をそだて、人の暮らしを支えてくれる。


屈斜路原野ユースゲストハウスではこの湧水を使用して調理を行っています。
高度約17度の湧水は料理にとても適した水であり、料理の根幹を担っています。

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外輪山からの湧水、雨水、霧の雫など様々な水が幾つもの沢となり屈斜路湖を形成する。その規模は、周囲57km、面積79.3平方キロメートル、最大深度117.5mの日本で6番目(カルデラ湖で1番)である。外輪山の展望台(美幌峠、津別峠、藻琴山)に登るとその雄大な景観に目を奪われることでしょう。


屈斜路湖の名前の由来はアイヌ語のクッチャロからきていると言われています。クッチャロとは「沼から水の流れ出る口」「沼ののどもと」「沼の出口」という意味となり川の始まり的な意味合いが強いようです。

屈斜路湖は外輪山から無数の沢が流れ込んでいますが流れ出している川は釧路川のみとなります。カルデラで生まれた水が湖に集まりそして川を下って海へ還る。壮大な水の旅の始まるところなのです。

屈斜路湖ではそんな水の旅を体感出来るアクティビティが行われています。

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●摩周湖


約4万年前に屈斜路カルデラが現在の形となったと言われておりますが、それから3万3千年後(今から7000年前)に屈斜路カルデラの一部が噴火して誕生したカルデラ湖が摩周湖となります。その湖水の透明度は世界レベル、深く青い湖面には人を寄せ付けず、時おり霧を纏う、そんな姿が神秘の湖と呼ばれているゆえんでしょう。


摩周湖についてさらに詳しい情報→

火山性の高い地域のお陰で、カルデラに蓄えられた水が地下で温められて、温泉として私達を楽しませてくれます。特に屈斜路湖周辺はいくつもの温泉が沸いています。豊富な温泉に恵まれつつも湖周辺には温泉街と言った歓楽街がなく静かに野趣に富んだ温泉を楽しめる地域となっております。


屈斜路湖は周辺はアルカリ泉が主流となりますが、少し離れた川湯温泉では強酸性の温泉がお楽しみいただけます。町内でも全く違う泉質が楽しめるの屈斜路カルデラの特徴でもあります。


ちなみに当施設のお風呂も温泉であり。三大美肌泉質の一つ硫酸塩泉となっております。当施設の温泉をはじめ屈斜路湖周辺の温泉等、大地の水の恵を存分にお楽しみ下さい。

そして冬、厳冬期の屈斜路湖では水が氷となって私達に自然の驚異を見せてくれます。


国内の全面結氷する淡水湖としては最大の屈斜路湖周辺では、氷点下の中で水蒸気が凍るダイヤモンドダスト、草木が水蒸気を纏って凍る霧氷、

湖の波しぶきが作りだすしぶき氷、

結氷した氷の上で水蒸気が結晶となるフロストフラワー、

そして全面結氷した湖で発生する国内最大の御神渡り現象など。

時には-20℃を越える程の厳しい環境だからこそ見ることの出来る様々な氷の造形。屈斜路湖は天然の氷の美術館といっても過言ではありません。

四季をおりおり様々な水の姿通じて、この地域ならでは自然の姿をお楽しみいただければ幸です。